2017 第5戦（もてぎ） 公式予選レポート

Porsche Carrera Cup Japanのステップアップカテゴリーと位置づけられるPorsche GT3 Cup Challenge Japan（GT3CC）の第5戦 / 第6戦が、9月10日（日）、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

今回エントリーしたのは、2010-2013年式911 GT3 Cupで戦うカップクラス カテゴリーI（Cup I）が8台、2001-2009年式911 GT3 Cupのカップクラス カテゴリーII（Cup II）が1台の計9台。うちCup Iの1台が直前に出走を取り止めたため、8台のマシンでこの第5-6戦に挑むことになった。

青空が広がるツインリンクもてぎでは、第5戦のスターティンググリッドを決定する公式予選が8時25分から20分にわたり行われた。ピットレーン出口でグリーンフラッグが振られるやいなや、#77 MUSASHIが先陣を切り、これを追うように続々とカップカーがコースへと向かう。

コースインから2周を終え、タイヤが温まったところで、各マシンがタイムアタックを開始。さっそく2分を切る1分59秒208のタイムでトップに躍り出たのが#23 舩井俊仁。第2戦以降、連続表彰台を獲得しているだけに、このもてぎでも活躍が期待されるドライバーだ。しかし、その直後、今シーズン、ポール・トゥ・ウィンを続けている#21 銘苅 翼が#21 舩井を大きく上回る1分57秒045を叩き出し、他を寄せ付けない速さを見せつけることになる。

この時点で3番手タイムをマークしていた#2 北井 武は、7周目に自己ベストを更新する1分58秒560で2位に浮上。その後、いったんピットに戻った#23 舩井が再びコースイン。そして、#21 銘苅とトップ争いを繰り広げてきた#32 大波 肇が遅れてタイムアタックを開始する。上位争いの行方に注目が集まるなか、#23 舩井は1分58秒686までタイムを縮める。しかし、#32 大波が1分58秒532、そして、1分57秒753と自己ベストを更新する走りで2番手のポジションを獲得。3番手には#2 北井が着けた。

Cup IIは、#50 須崎弘一郎が1分59秒995のタイムをマークし、総合8番手のポジションとなった。

カップクラス カテゴリーI
予選1位 #21 銘苅 翼

マシン確認は前日の走行でできましたが、僕自身の走りを細かいところで確認しきれないまま予選を迎えることになってしまいました。僕の感覚では1分56秒台で走れると思っていましたので、このタイムには全然納得していません。反省点が残る予選でした。

カップクラス カテゴリーI
予選2位 #32 大波 肇

911でこのもてぎを走るのが初めてということで、コースに対応するのが難しかったのですが、それでも最後の1〜2周で走りがまとまりつつあり、まだ行けるという感触を得ながら、なんとか2位になることができました。オーバーテイクが難しいコースですが、銘苅選手をプッシュして、隙あらばレースをモノにしたいと思っています。

カップクラス カテゴリーI
予選3位 #2 北井 武

予選3番手はできすぎですね（笑）　もてぎを走るのはこれが2回目で、昨年のGT3CCの予選タイムが2分1秒台。コースにもマシンにも慣れてきて、911の走らせ方もだいぶわかってきたのがこのタイムにつながったのだと思います。とくにブレーキングポイントを遅らせられるようになったのが良かったのでしょう……まだまだ詰められそうですけどね。決勝は完走を目指しますが、なんとか3位を獲りたいですね。

カップクラス カテゴリーII
予選1位 #50 須崎弘一郎

2分を切るのが目標でしたので、1分59秒995というタイムには満足しています。もてぎを走るのは昨シーズンのGT3CC以来ですので、走り方を思い出しながら、予選を楽しむことができました。昨年の決勝では、ブレーキが冷えないトラブルがありましたので、今回は着実な走りで完走を目指します（笑）