2018 第4戦（富士） 決勝レポート

Porsche GT3 Cup Challenge Japan（GT3CC）第4戦の決勝レースが、7月8日16時25分から行われた。第4戦のスターティンググリッドは、同日の午前中に開催された第3戦のベストラップにより決定される。ポールポジションを獲得したのは、第3戦で総合2位の#9 小林賢二。これに、#5 仲尾恵史、そして、カップクラス カテゴリーIIの#77 MUSASHIが続いた。

スターティンググリッドに並んだ15台のマシンは、1周のフォーメーションラップののちにローリング方式でスタート。ポールポジションの#9 小林がまずは先行。しかし、#9 小林の先行を許すまいと、2番手スタートの#5 仲尾は序盤から積極的に仕掛けていく。#5 仲尾は1周目のヘアピンでこそ#9 小林の前に出ることはできなかったが、同じ周のダンロップコーナーで#9 小林のインを刺し、見事トップに躍り出た。

2番手にポジションを落とした#9 小林だが、第3戦のときとは異なり、#5 仲尾との差をなかなか縮められない。程なくして2台の差は2秒強まで開き、#5 仲尾は#9 小林とのギャップをコントロールしながら周回を重ね、トップでチェッカードフラッグを受け、今シーズン4連勝を飾った。

トップ争い以上に激しいバトルが続いたのが3位争い。レース序盤、#77 MUSASHI、#36 SKY CHEN、#22 小山雅也、#2 北井 武の順に並んでいた4台だが、4周目には#77 MUSASHIが、5周目には#36 CHENが順位を落とした結果、#22 小山が3位に浮上し、このまま逃げ切るかに見えた。ところが、最後尾からスタートの#98 IKARIが6周を終えた時点で5位までポジションを上げ、8周目には4位、そして、同じ周のレクサスコーナーで#22 小山を捉え、3位までポジションアップを果たすことになる。#98 IKARIはそのまま順位を守り、12台抜きで表彰台を獲得した。

カップIIは、3番グリッドからスタートの#77 MUSASHIと5番グリッドの#2 北井との戦いになったが、総合3位を争うバトルのなかで#2 北井がポジションを上げて、2戦連続の優勝を手にしている。

GT3CC第5戦は、8月25日（土）、舞台を7年振りの鈴鹿サーキットへ移し、「鈴鹿10時間耐久レース（SUZUKA 10 HOURS）」の前日に行われる。

総合優勝 #5 仲尾恵史（カップクラス カテゴリーI）

第3戦ではクルマのセッティングを間違えたので、その部分を修正してこのレースに臨みました。1周目で首位を奪ったあとは2位と離れたので、あとは後ろとの差をコントロールしながらゴールまで辿りつきました。4連勝、うれしいです。こうなったら全勝できるよう頑張ります。

総合2位 #9 小林賢二（カップクラス カテゴリーI）

第3戦からほとんどセッティングを変えていないんですが、タイヤのグリップ感が足りなくて。それと、仲尾選手のすごい突っこみに負けてしまいました。第3戦のペースが良く、ポールポジションから逃げ切れるかと思っていただけに悔しいですね。鈴鹿は頑張らないといけないですね。

総合3位 #98 IKARI（カップクラス カテゴリーI）

昨日の予選までABSを使っていたのですが、いろいろあって第3戦の前にABSのない状態にブレーキを戻しました。そして第4戦でやっとABSのないマシンに慣れて、最後尾から3位まで順位を上げることはできましたが、もう少し頑張らないとマズイですよね（笑）　次の鈴鹿は嫌いなコースではないので頑張ります。

カップクラス カテゴリーII
優勝 #2 北井 武

最後のほうはタイヤを使い切ってしまい、苦しくなりました。本当は総合でもう少し前に行きたかったんですが991に抜かれてしまいました。でも、MUSASHI選手の前でゴールできたので、良いレースができたと思います。鈴鹿はホームサーキットなので、総合でも頑張ります。