2018 第6戦（もてぎ） 予選レポート

Porsche Carrera Cup Japan（PCCJ）のステップアップカテゴリーとして開催されているPorsche GT3 Cup Challenge Japan（GT3CC）の第4ラウンドが、9月9日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。第2ラウンドの富士が2日間に2レース、第3ラウンドの鈴鹿が1日に1レースと変則的なスケジュールが続いたが、この第4ラウンドは1日2レースとGT3CC本来のタイムスケジュールでプログラムが進められた。

その第4ラウンド、第6-7戦には、2014-2016年式の911 GT3 Cup Type 991による「カップクラス カテゴリーI」が9台、2010-2013年式の911 GT3 Cup Type 997の「カップクラス カテゴリーII」が4台の計13台がエントリー。朝から曇り空に覆われたツインリンクもてぎは、コース上にウェットパッチがところどころに残る状態で、8時30分からの予選を迎えた。

ピットエンドのシグナルがグリーンに変わるとすぐさま、待ち構えていた#98 IKARI、#9 小林賢二、#77 MUSASHI、#33 TETSUO OGINO、#22 小山雅也が続々とコースへ。さっそく2周目には各ドライバーがタイムアタックを始める。まずは、前回の第5戦でポールポジションを獲得した#98 IKARIが1分57秒616をマークし、トップに躍り出る。#98 IKARIはさらにタイムアタックを続け、次の周には自己ベストを1分57秒473に更新する。

すると、今シーズン、開幕から5連勝と好調な#5 仲尾恵史が1分57秒374を叩き出してトップを奪う。#5 仲尾は次の周に1分57秒129までタイムを縮め、#98 IKARIとの差を広げる。さらに#63 長島重登が1分57秒472で2番手に割り込み、これに#98 IKARI、#9 小林が続いた。

そして、後半、ピットストップ後に再度コースに入った#98 IKARIがタイムアタックを再開。さっそく1分57秒037の自己ベストタイムでトップに返り咲くと、次の周にはさらに1分56秒894までタイムを縮めて、#5 仲尾との差をコンマ235秒に広げた。これを見た#5 仲尾は予選終了間近のタイミングで再度コースに戻るが、自己ベストタイムの更新はならず、#98 IKARIの2戦連続ポールポジションが確定した。

カップクラス カテゴリーIIでは、#2 北井 武が1分58秒976でクラストップ、総合6番手の好ポジションを獲得。これに#77 MUSASHIが1分59秒927で続いた。

カップクラス カテゴリーI
予選1位 #98 IKARI

走り始めは路面が完全に乾いていませんでしたが、だんだんレコードラインが乾いていく状況を見て、後半に賭けようと判断しました。そして、後半、自己ベストが続いた後も区間ベストが出ていましたから、そのままタイムアタックが続けることができたら目標の1分56秒台前半が出せたかもしれない……と思うと少し悔しいですね。実はもてぎは今回が初めてで、難しいコースですが、そのぶん面白い。決勝はまた1分56秒台を出して連続ポールポジションを狙いながら、トップを守り切りたいと思います。

カップクラス カテゴリーI
予選2位 #5 仲尾恵史

僕も精一杯頑張りましたが、IKARI選手の意地にやられましたね（笑）　でも、1分57秒129というタイムには満足しています。今回は予選ではじめて新品タイヤを使いましたが、それを使い切る走りができたと思います。決勝はIKARI選手が前にいますので、頑張って前に出ようと思います。

カップクラス カテゴリーI
予選3位 #63 長島重登

もてぎは3年ぶりにカップカーで走りましたが、今日は調子が良かったと思います。予選3番手は定位置ですが（笑）、前のふたりとの差は小さいですし、自己ベストも更新したので、上々の出来です。予選がうまくまとったので、決勝でも10周をこのペースで走り、前に食らいついて表彰台を獲りたいですね。

カップクラス カテゴリーII
予選1位 #2 北井 武

もてぎを走るのはこれが3回目ということで、練習走行ではかなり苦しみました。ブレーキとアクセルを踏むポイントをずっと探っていましたが、予選ではなんとか前回の鈴鹿と同じ、総合6番手という結果となり、よかったと思います。ここもてぎはパッシングポイントが少ないので、決勝はクラス優勝を確実に手に入れ、総合順位はあまり欲張らず、いまの6番手をキープしたいと思います。