２周目に#15 神取彦一郎は1 分26 秒台へとペースアップし、前を走る2台を追走。その後方では＃9 小林賢二に＃9 小林賢二に＃38 AARON MAY が迫り、５周目の馬の背コーナーで仕掛けるもスピン、コースアウト。大きく出遅れてしまった。
レースが動いたのは６周目。見事なラインどりで隙を与えなかった#84 Masa TAGAを、バックストレートでのスリップストリームから抜けた＃99 KEN YAMAMOTOが、ブレーキング勝負に打ち勝ちオーバーテイクし、トップに立つ。
2022 第4戦（菅生） 決勝レポート
第4戦 決勝レース：
時間 14:42 スタート／天候: 晴／路面 :晴／気温 :19℃／路面温度 :29℃
第3戦のレース中のベストラップでグリッドが決まる第4 戦、ポールポジションを獲得したのは、前戦リタイアの雪辱に燃える#84 MasaTAGA。２番手に＃99 KEN YAMAMOTO、３番手に＃9 小林賢二と続き、４番手には今シーズン初参加となった第3戦で見事４位入賞を果たした#15 神取彦一郎が並んだ。
気温、路面温度ともに上がった14 時42 分、15台が隊列を組みローリング・スタート。上位陣は順位を入れ替えることなく、クリーンに１コーナーを立ち上がっていくが、＃9 小林賢二のペースが上がらず、徐々にトップ2台から引き離される。そして馬の背コーナーで、狙いを定めていた#15 神取彦一郎がオーバーテイクし３位へと浮上する。
#84 Masa TAGAも負けじと食らいつく一方、#15 神取彦一郎も間合いを詰め、残り3周を切った段階でもトップ３のギャップは1 秒以内という大接戦。しかしながら９周目のバックストレートで＃99 KENYAMAMOTOがスパートをかけ、そのままトップでフィニッシュ。菅生ラウンド２連勝を飾り、ポイントランキング１位としてのリードを広げた。
0.28秒差で２位に入ったのは#84 Masa TAGA。ファイナルラップまで２位浮上のきっかけを狙い続けた#15 神取彦一郎も３位に入り、今季初表彰台を獲得している。
一方、GT3-Ⅱクラスは第4 戦も#26 佐藤俊介、#25 久岡卓司の順でフィニッシュ。GT4クラス1位#71 山本聖渚もGT3-Iクラスの一部を上回るベストラップを記録し、総合14位でゴール。参加した15台すべてが無事に完走した。
第4戦 ドライバーコメント
- GT3―I クラス2位 #84 Masa TAGA選手
- 「第3戦も第4戦同じところで抜かれて反省してます。ローリングスタートだし、コントロールラインから１コーナーまで短いのでスタートは大丈夫だと思ってました。第3戦は少しミスをして抜かれたのですが、第4戦はちゃんと走ったにもかかわらず、インを突かれたので完敗です。次の富士、鈴鹿は頑張って１位を獲れるようにしたいと思います」
- GT3―I クラス3位 #15 神取彦一郎選手
- 「スタートから狙っていて、上手くいったのですが、最後まで前の2人に追いつきませんでした。あと1秒でしたね。ファイナルラップの２コーナーでしくじって、1秒くらい差がついてしまいました。首位が変わった時にも行けるかな？と思ったのですが、ダメでしたね。追いつけずに終わったのが何より悔しいです」
- GT3―Ⅱ クラス2位 #25 久岡卓司選手
- 「第3戦、4戦を通じていい経験になったなと思っています。ストレートエンドの飛び込みとか、SP コーナーのこなし方とか、次に繋がる課題も見えました。そういう難しいコーナーもしっかりクリアしてステップアップしていきたいと思います。次の富士はよく走っているサーキットなので、少しでもタイムを上げられるように頑張れたらいいですね」
- GT4 クラス1位 #71 山本聖渚選手
- 「タイヤを新品に変え、セッティングも昨日までの元の状態に戻して走りました。クルマ的にもすごく良くて、色々な走りを試せて自分としても勉強になりました。綺麗に走れたなと思うのですが、タイムが伸びなかったのがちょっと残念です。苦労もしたけど得るものも多かった週末でした。毎セッション成長している分を次に出せるように頑張ります」