Porsche Sprint Challenge Japan

2023 第8戦(鈴鹿) 決勝レポート

第8戦 決勝レース:
15:15-15:40 /曇り/路面:ウェット/気温 :17 度/路温 :18 度

午前中の第7 戦途中から降り続く雨のせいもあり、グリッド整列は15:00 に開始。15 分後にセーフティカー先導によるフォーメーションラップが1 周行われ、いよいよ今シーズン最終戦の幕が開けた。

当初はドライで始まった前戦と違って、全車レインタイヤによる備えはしていたものの、スタート直後に意外な小波乱があった。GT3-I と同II クラスのチャンピオンを決めている二人、#90 呉良亮と2 列目3番手グリッドの#26 橋村剛が、イン側の水たまりの厚いライン取りを強いられ、アクセルオンと同時に2 台がリアを滑らせ出遅れたのだ。

かくして1 コーナーでホールショットを奪ったのは#1 のKEN YAMAMOTOで、2位ポジションに予選4位の#44 HISATEAが続き、そのテールに#90 呉良亮が張りつく展開となった。#26 橋村剛は#84 Masa TAGA の後塵を拝する5 番手までポジションを落とす。

久々にレースをリードすることになった昨年チャンピオンの#1 KEN YAMAMOTO だが、ヘビーウェットの中でペースを上げるにも限りがあった。#90 呉良亮は130R 立ち上がりからシケイン進入で2 位走行する#44 HISATEA のインに入り、あっさりと攻略に成功。トップの#1 KEN YAMAMOTO とのオープニングラップでのギャップを2.044 秒にとどめた。

コース幅の狭い鈴鹿ゆえ、新旧チャンピオンのバトルに注目が集まった。セクター1 からヘアピンにかけて僅かづつ詰めてきた#90 呉が、スプーン手前の右コーナーでアウト側から豪快に#1 KEN YAMAMOTO をパスする。わずかに水たまりの切れていたアウト側のラインを利しての仕掛けだった。こうして#90 呉良亮は毎ラップ、後続を5 ~ 10 秒も引き離す独走態勢に入る。

一方で中団グループにも異変が。最終戦でもGT4 クラスの2 台がヘビーウェットの中での扱い易さを武器に、レース開始直後からジャンプアップを重ねていたのだ。

まず育成ドライバーの#71 平安山良馬は、オープニングラップで10 位にまで浮上すると、続く2 周の間に#27 眞野壮一郎、#77MUSASHI、#9 小林賢二、#16 岸本裕之らベテランの常連勢3 台を次々とオーバーテイクして5 位に浮上。4 番手で雨ながら安定したペースを刻んでいた#84 Masa TAGA を、さらには2 位を守っていた#1 KEN YAMAMOTO をも攻略し3 位に躍り出て、あまつさえ6ラップ目にはレース中の暫定ファステストラップとなる2 分26 秒054 を刻んだ。レース終盤にトップを行く#90 呉良亮が2 分25秒302 で最終的なレース・ファステストを確定させるが、#71 平安山はスタート時点で30 秒以上あったトップからのギャップを一時は約5 秒も縮めたほど遜色ないペースで走って見せ、ケイマンGT4 クラブスポーツのポテンシャルを巧みに引き出していた。

もう一人、ケイマンGT4 クラブスポーツを駆る#51 山口達雄も、中団グループを凌ぐ2 分30 秒台前半のラップタイムをコンスタントに重ね、GT3 勢を丁寧にかわしながら6 ラップ目には総合5 位まで浮上した。だが9 ラップ目のS 字入口でコースアウトを喫し、無念のDNF となった。

フルウェットで難しい条件となった最終戦は、限られたグリップを使い切るスキルで大きな差が出た。かくして6 位以下を周回遅れとするほど速いペースを重ねた#90 呉良亮がトップチェッカー。2 位と3 位には#71 平安山良馬と#1 KEN YAMAMOTO が入った。また4 位には尻上がりにレース中の自己ベストを更新していった#84 Masa TAGA が食い込み、レース中盤に7 位までポジションを下げていた#26 橋村剛は総合5 位でフィニッシュした。各クラスのチャンピオン3人が速さだけでなく安定性をも証明した、有終の美となるレースだった。

第8戦 ドライバーコメント

#71 平安山良馬 選手
「GT4 とGT3 の性能差は、雨でも変わらずあるとは思います。でも抜いて前に行けたのは‥‥若さかな(笑)。ハコで雨のレースは初めてだったので、いい勉強になりました。ケイマンGT4 クラブスポーツはカートとはまったく違う乗り物で、セッティングで車を作っていかないと勝てないことを学びました。最後のレースで沢山オーバーテイクできて、楽しかったです。影山正美アドバイザーとチームのおかげで成長できた1 年でした」
#51 山口達雄 選手
「ケイマンGT4 にはだいぶ慣れたけど、前戦の雨でスリックと同様、レインタイヤもまだ車のバランスが分からないので、序盤は手探りでした。徐々にペースを上げていくようなイメージで、踏めるところは踏むように走ってみましたが、最後ウェット路面に捕まってしまいました」
#1 KEN YAMAMOTO 選手
「前戦の序盤は#90 呉良亮選手に、今までよりついて行けたような気がして。最終戦は勝ちたいと思いながらスタートして、久しぶりに1周半ほどトップを走れてよかったです(笑)。でもスプーンの入り口で仕掛けて来られるとは予想していなかったですね。鈴鹿は楽しいと教えてもらいましたし、各サーキットであと何秒詰めなきゃいけないかも分かったので、もっと練習を積んでまた来シーズンも参戦したいですね」

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