Porsche Sprint Challenge Japan

2025 第8戦(FUJI) 決勝レポート

第8戦 決勝レース:
時間: 16:00-16:33 / 天候: 雨 / 路面: ウェット / 気温: 13度 / 路面: 13度

今季最終戦となったPorsche Sprint Challenge Japan(PSCJ)第8戦決勝。チャンピオン争いは10点のリードをもつ#1 KEN YAMAMOTOと、#83 芳賀誠の2人に絞られた。ところが16時スタートの決勝を前に再び雨足が強くなり、路面はヘビーウェット状態へと急変。しかも夕方で薄暗くなる中、気温も徐々に下がるという辛いコンディションとなった。そのようなこともありレースは第7戦に続きSC先導でスタート。2周のSC ランを経て、16時6分に再スタートが切られることとなった。

後続のマシンが見えなくなるほどの水煙が上がる中、1コーナーをトップで通過したのはポール・ポジションからスタートの#14 内山清士。2番手には好ダッシュをみせ、#1 KEN YAMAMOTOをかわした#76 高木啓一郎が上がったものの、後にフライングと判定されてしまう。続く1コーナー立ち上がりでは、前を行く#16 岸本裕之に追いつこうとアクセルを踏んだ#83 芳賀誠がコース上を流れる川に足をすくわれスピン、クラッシュしてコース上に停止した。またその直後の100Rでは♯14 内山清士、300Rでは#16 岸本裕之が相次いでコースアウト。両車は無事にコース復帰を果たしたが、これらの混乱を受けSCが導入された。しかしながら、コース上の車両回収のために4周目で赤旗中断。その際、SC導入後に追い越しをした車両が数台あることも判明し、裁定を待つ中で再びSC先導で再スタートが切られることとなった。

2周のSCランの後で素晴らしい再スタートを切ったのは#76 高木啓一郎。最初のスタートでのフライングで10秒のタイム・ペナルティが科されることとなったが、再開後1周目に2位の#1 KEN YAMAMOTOを7秒近く上回る1分57秒610のファステストラップを記録するなど、異次元の速さをみせ、ギャップを広げていく。一方5位にまでポジションを落とした#14 内山清士も追い上げを開始。一時は3位にまで順位を戻すが、SC導入中の追い越しで30秒のペナルティを科され入賞圏外に退いた。

このように天候の影響で荒れ模様となったレースだったが、終始圧倒的な速さで独走した#76 高木啓一郎が、ペナルティを受けてもなお3.5秒のギャップを維持して優勝。2位には第7戦の後でマシン・バランスの調整を行い、本来のペースを取り戻した#1 KEN YAMAMOTO が、冷静かつ着実な走りで入り、見事昨シーズンに続きシリーズチャンピオンを獲得した。

3位には、序盤のコースアウトでフロントリップスポイラーの一部を失い酷いアンダーステアに見舞われながらも、安定したラップを刻み続けた#16 岸本裕之がSCスタート時の追い越しペナルティで10秒加算されながらも入賞。2戦連続での表彰台をものにした。そして岡山ラウンドでのクラッシュから新たにマシンを仕立て直して参戦した#77 MUSASHI もSCスタート時の追い越しペナルティで10秒加算を受けながら4位入賞を果たしている。続く5位に入ったのは、ベテランならではの見事なマシンコントロールをみせたGT4クラスの#86 Carmine Cozzolino のケイマンGT4。ポイントランキングで3 選手が同ポイントで並ぶ結果となったが、PSCJレギュレーション規定(最終戦の結果が優先される)に則り、GT4クラスのタイトルを獲得した。

第8戦 ドライバーコメント

GT3―I クラス1 位 #76 高木 啓一郎
雨でスタートラインがよく見えなかったこともありますがフライングしたのはやり過ぎでした。その後はそこまで頑張ったつもりはなく、ブレーキも若干早めだったりコーナーもマージンをもって走っていました。もともと雨の方が得意という結果が出るんです。途中疲れて集中が切れそうでしたが、トップに立ったのでスイッチを入れ直して走りました。
GT3―I クラス2 位 #1 KEN YAMAMOTO
第7戦はブレーキを踏むとロックするような状態でしたがブレーキバランスと走行ラインを変えたら良くなりました。2番手で#76 高木選手について行こうと思いましたがストレートが怖くて、確実に結果を残そうとついアクセルを緩めてしまいました。今年は厳しいシーズンでメンタルを鍛えられました。岡山の0ポイントが痛かったですが、チャンピオンを獲れてよかったです。
GT3―I クラス4 位 #77 MUSASHI
クルマの調子は良かったのですが雨のレースは怖かったですね。2~3番手にいれば前で何が起きてるか把握できますが、少し後ろにいると気配程度しか判らない怖い思いで走っていました。あとコース上の川もミスしたら大変なので怖かったですね。それでもなんとか無事に走れました。
GT4 クラス1 位 #86 Carmine Cozzolino
これまで色んなクルマでレースをしてきましたが、今日の雨は目を瞑って1コーナーに飛び込むような初めての感じでした。でもケイマンGT4が良いクルマなので無事に終えられました。チャンピオンの可能性がある知っていたらもっと頑張ったかもしれないね(笑)。でも嬉しいです。来年の予定?それは帰ってから女房に相談することにします。
GT4 クラス2 位 #51 服部佑亮
PSCJは今回が初参戦。ケイマンGT4はその前に富士を4枠ほど走っています。予選はドライに近い印象でししたが決勝は水煙で見えず恐怖心だけでした。それでも第7戦より第8戦の方が乗れた感覚がありました。ただタイヤの使い方が良くなく、6周目以降はオーバーステアが酷くて#86 Carmine Cozzolino 選手に離されてしまったのが課題ですね。来年もGT4に出場したいと思っています。