2018 第8戦（富士） 予選レポート

Porsche Carrera Cup Japan（PCCJ）のステップアップカテゴリーとして開催されているPorsche GT3 Cup Challenge Japan（GT3CC）の第5ラウンドが、11月4日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

今回エントリーしたのは、2014-2016年式の911 GT3 Cup Type 991による「カップクラス カテゴリーI」が12台、2010-2013年式の911 GT3 Cup Type 997の「カップクラス カテゴリーII」が5台、さらに、2006-2009年式の911 GT3 Cup Type 997または2001-2005年式の911 GT3 Cup Type 996の「カップクラス カテゴリーIII」が1台で、計18台が今シーズンの最終ラウンドに挑む。

朝から降り出した雨により路面がウェットコンディションとなった富士スピードウェイのロードコースで、第8戦のスターティンググリッドを決定する公式予選が、定刻の8時40分から開始された。刻一刻と変わる状況に備えて、早めにタイムアタックを行いたいドライバーたちは、ピットレーンエンドのシグナルがグリーンに変わると同時に、続々とコースに向かう。

2周が終えたあたりから各マシンがタイムアタックを開始するが、ここで#22 小山雅也が1コーナーでコースアウトし、セッションが赤旗中断となる。#22 小山は自力でピットに戻ることができたものの、セッション再開の時点で、残り時間10分となった。ベストタイムがまだ出ていない状況だけに、各マシンとも慌ただしく再びコースに向かう。

さっそく中断前のタイムを更新したのが#5 仲尾恵史で、1分54秒737でトップに躍り出る。これを#98 IKARI、#33 TETSUO OGINOが追う。さらにタイムアタックは続けられ、#5 仲尾が1分54秒674で自己ベストを更新する一方、#98 IKARIは1分55秒009とタイムが挙げるがトップには届かない。#33 OGINOも自己ベストを更新するも3番手からポジションを上げられずにいた。ここで、#9 小林賢二が1分55秒743で3番手に急浮上。ところが予選終了間際に#33 OGINOが1分54秒802を叩き出して2番手にポジションアップし、今シーズン初のフロントロウを獲得。ポールポジションは#5 仲尾、3番手は#98 IKARIとなった。

カップクラス カテゴリーIIでは、#2 北井 武が1分55秒819でクラストップ、総合6番手に。カップクラス カテゴリーIIIは、#11 TOMOKAZUが2分6秒431のタイムで総合14番グリッドを獲得している。

カップクラス カテゴリーI
予選1位 #5 仲尾恵史

雨のセッティングができていなかったので、クルマが思うように動かず苦労しました。セッティングが煮詰まっていれば、あと1秒くらいは速くなると思いますが、なんとかギリギリ、ポールポジションが獲得できてホッとしています。決勝はポールポジションから逃げ切りたいと思います。

カップクラス カテゴリーI
予選2位 #33 TETSUO OGINO

スーパー耐久などにポルシェで参戦していたので、雨は得意なんですよ。まさに恵みの雨ですね（笑）　完全にクリアラップが取れたわけではありませんでしたが、最後の最後にタイムを出すことができました。今シーズンは表彰台がまだないので、このチャンスを生かし、第8戦と9戦は表彰台を狙います。

カップクラス カテゴリーI
予選3位 #98 IKARI

マシンの調子は良いですし、ブレーキバランスも良くてコントロールしやすかったのですが、前のマシンとの間隔が詰まって前が見えず、途中でタイムアタックを諦めることになりました。雨は不得意ではないので、タイミングさえ良ければ、まだまだタイムは上がったはずです。決勝ではもちろん一番を目指します。

カップクラス カテゴリーII
予選1位 #2 北井 武

あとコンマ2秒速ければ、総合4位だったんですね……。わかっていればもう少し攻めたんですけどね（笑）雨のほうが991との差が出にくいし、こういう微妙なコンディションは得意なので、予選の結果は上出来だと思います。今回はシリーズ優勝を目指してまずは完走したいので、あまり無理はしていません。とにかく次の第8戦は完走し、あわよくば総合でも上の順位を狙えればと思います。