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Porsche - ポルシェ スプリント チャレンジ ジャパン - ポルシェ スプリント チャレンジ ジャパン 2020  第6戦(もてぎ) 決勝レポート

2020 第6戦(もてぎ) 決勝レポート

第6戦 決勝レース:時間15 :48-16 :10/天候 :曇り/路面 :ドライ

通り雨に見舞われた難条件の中で
#9小林賢二が2連勝を飾る

Porsche Sprint Challenge Japan (PSCJ)2020第6戦が、第5戦と同日、ツインリンクもてぎで行われた。スターティンググリッドは第5戦のリザルト順に、ポールポジションに#9小林賢二、フロントローのアウト側を#77MUSASHIという、2台のGT3-Iクラスが占めた。2列目以降はGT3-IIクラス、GT4クラスの順に配され、#15神取彦一郎がインに、#20大草りきがアウトに並ぶ。

スタート直前になって、もてぎの空は雲に覆われ、みるみるうちに雨が降り始めた。雨雲レーダーによれば、ちょうど雨雲の塊がツインリンクもてぎ近辺を通過中という、明らかに通り雨だ。ホームストレート上はまだドライとはいえ、アルファルトは微妙に湿り気を帯びたコンディションとなった。

ローリングスタートによって決勝の幕が開けた直後は、各車ともグリッド順に1コーナーをクリア。しかしオープニングラップ早々、2コーナーの立ち上がりから3コーナーにかけてイン側となった#77MUSASHIが、果敢に仕掛ける。3コーナーの進入でブレーキングをためて#9の小林を先行しながら、そのまま前に出る。オーバーテイクが成功したかに見えたものの、次の4コーナーでアウト側の縁石にリアタイヤをのせた#77はハーフスピンに陥り、イン側のバリアに車体右側をヒット。#77 MUSASHI選手に怪我はなかったもののここでリタイヤ。アクシデントに巻き込まれた後続車はなくレースは続行された。

まばらな小雨とはいえ雨足は衰えず、スリックタイヤでスタートした各車は当然、守りのレースを展開することになった。序盤のラップ3までは2分5~9秒前後のラップタイムを各車とも重ねたものの、冷えた路面に対してスリックタイヤが温まりづらい上に、とくにコース東側は雨が強く、徐々にウェットの度合いを強める路面に対して慎重にならざるをえなかった。薄氷の上を踏むようにGT3-I、GT 3-II、GT4の各マシンはラップを重ねていく。レース終盤のラップ8で、3位を走行する#15神取が2分16秒台へと、中盤までの20秒台から4秒ほどペースを上げた。降り続く小雨の中でもはや少なくなったドライ路面の見極めができたか、トップを行く#9小林もそれまでの2分12秒台から2分9秒台へ、釣られるように#20大草も2分13秒台から2分10秒アンダーへと、ペースを速める。

かくしてオープニングラップ以降はクリーンなレース展開で、各クラスとも10ラップをコンプリート。折悪しく通り雨に祟られ、次枠のレースは大会オフィシャルからウェット宣言が出されたほどの悪条件を制し、雨の止まない中で行われた表彰セレモニーで、エントラントたちの顔には安堵の微笑みが浮かんでいた。

第6戦 決勝レース ドライバーコメント

GT3- I Class 優勝 #9 小林 賢二選手

スターティンググリッド上でけっこう雨が降ってきて、路面が分からなかったから慎重にレースに入りました。スリックタイヤがすぐには温まりにくいこともありますし。そうしたら3コーナーで#77にインを刺されて。その瞬間、まだ10ラップ近くあるし、どこかで抜き返さなきゃいけないな、と思いました。ABS無しだからハーフウェットで抜くのは大変だぞ、とも。でも同時に、先行した#77が次のコーナーでもしかして外に膨らむかもしれない読みもあったので、咄嗟にラインどりを意識しました。一瞬で色々なことを考えましたね。

GT3- I Class #77 MUSASHI選手

オープニングラップのオーバーテイクは、行けると思って行ったんですが、4コーナーの外側、濡れた縁石に後輪をのせてしまいました。たて直そうとしたんですがダメで。もちろん最悪の結果ですけど、勝負したことに悔いはないです。

GT3- II Class 優勝 #15 神取 彦一郎選手

1周目のクラッシュの後、もしかして赤旗が出されるかもしれないと思いながら走っていました。とりあえず続行でしたが、雨がどんどん降ってきて路面が濡れていって、コース上に残っている車が1台でもコースアウトしたら赤旗になっちゃうんじゃないかと、冷や冷やしながらフィニッシュまで何とか漕ぎつけました。それぐらい難しい条件でした。

GT4 Class 優勝 #20 大草 りき選手

たら・ればですが、いっそスタート前にもっと雨が降ってレインタイヤのレースになっていたら、自分としては上位クラスに絡めたかも。今年はイベント中止もあって乗る機会は限られてしまいましたが、ポルシェでレースすることで発見できたことも多く、同時にその難しさも知ることができました。昨年までの仕様と車高が違うので、今日はケイマンGT4のセッティングを色々と変え、かなり前のめりにしてリアを不安定にしたりもしましたが、クルマが意図を如実に反映してくれる。911のRRレイアウトは特異だとよくいわれますけど、そちらはどうなんだろう、自分がそれを操ったらどう闘えるかと、新しい興味が湧いてきました。

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