Porsche Sprint Challenge Japan

2021 第6戦(岡山) 決勝レポート

第6戦 決勝レース:
時間 14:38-14:54 /天候: 曇り/路面:ドライ/気温 :22℃/路温 :24℃

当初の予報とは打って変わり、朝で雨がやんだお陰で第6 戦はレースウィークで初めて完全ドライのコースコンディションで行われることとなった。

ポール・ポジションを獲得したのは、第5レースで総合6位ながら もファイナルラップで1 分37 分227 を記録した#77MUSASHI 選手。続いて2番手には前戦で3位に入り、1 分37 分721 のベストを記録した#66 荻原秀樹選手が入った。ちなみに第5 戦で優勝した#63 長嶋重登選手と、2位の#33TETSUO OGINO 選手は、バトルが続きレースラップが伸びなかったため、それぞれ4位、3 位からのスタートとなっている。またGT4 クラスは8番グリッドの#71澤龍之介選手を先頭に、2 台のケイマンGT4 が続く。

レース前に誰もがキモだと語っていたローリングスタートは、後方との間合いを図りながら、絶妙なタイミングでアクセルオンをした#77MUSASHI 選手が素晴らしいダッシュをみせてホールショットを獲得。以下グリッド順のオーダーでクリーンに1コーナーを駆け抜けていく。

抜きにくい岡山国際サーキットでは、序盤で1つでもポジションを上げることが重要という#33TETSUO OGINO選手は、オープニングラップから積極的な走りをみせ、アトウッドカーブで#66 荻原秀樹選手を攻略し2位に上がる。そしてトップをひた走る#77MUSASHI 選手へと照準を定めるのだが、岡山国際サーキットをホームコースとする#77MUSASHI 選手は、つけいる隙をまったく与えない見事なディフェンスラインを死守。両車は2 周目に36 秒台、3 周目に35 秒台とタイムを上げながら、3位以下を引き離して接近戦を繰り広げる。

そんな膠着するトップ争いを尻目に、驚くべき走りをみせたのがGT4クラス#71 澤龍之介選手だ。2 周目に1 分36 秒944 を叩き出し、2020 年の第1 戦で大草りき選手が記録したケイマンGT4 でのコースレコード、1分37 秒257 をあっさりと更新。そのままさらにペースを上げ続け、4 周目に1 分35 秒998 と、第6 戦の参加車両の中でも4 番目にあたる、とてつもないベストタイムを叩き出したのである。

トップ争いは中盤を過ぎても0.5 秒前後のギャップを保ったまま続いていた。磐石のディフェンスを誇る#77MUSASHI 選手に対し、#33TETSUO OGINO 選手はコーナーの進入で突っ込んだり、反対に脱出速度を重視したりと、ファイナルラップまで手を替え品を替え、なんとか攻略の緒を見つけようとチャレンジを続けたが力尽き、0.677 秒差の2位でゴール。一方、スタートからゴールまで、ずっと後方からのプレッシャーに耐え続け、一度のミスも冒さず走り切った#77MUSASHI 選手は、地元で久々の勝利を味わうこととなった。

また、後方では#63 長嶋重登選手を先頭に、#22 小山雅也選手、#27 眞野壮一郎選手、そして唯一オープンクラスで参加の#93Yutaka Matsushima 選手が、それぞれ1 秒以内のギャップで連なる4 位争いを展開。ファイナルラップで#22 小山雅也選手が何度も仕掛けたものの、#63 長嶋重登選手が0.206 秒の僅差で抑えきりポジションを死守。以下、順位を変えることなくフィニッシュ。GT4 クラスは、攻めすぎたために終盤ペースが落ちた#71 澤龍之介選手が独走優勝。#17KENJI SUZUKI 選手、#51 横井克一郎選手と続き、参加した10 台全車がコースアウトもすることなく、無事に完走を果たした。

第6戦 ドライバーコメント

GT3-Iクラス 1位 #77 MUSASHI 選手
久しぶりに勝ててよかったです。ローリングスタートはずっとバックミラー見ていて、みんながフッと寄ってきたなと思ったので、あっ、今だ!とタイミングを図ってアクセルを踏んだんです。あとはずっと後ろを見ながら走りました。でも時々OGINO さんがスッとミラーから消えるんですよ。すると、うわぁコッチに来たっ(笑)って感じで、お互いにクリーンなバトルだったので、楽しめました。
GT3-Iクラス 2位 #33 TETSUO OGINO 選手
MUSASHI 選手は地元なので上手いですね。入っていけそうで入れない。あのディフェンスの仕方は実にクリーンで、すごく勉強になりました。無理に行ってもダメだなと色々攻め方を変えたてみたんですが、何をやっても勝ち目がなかったです。スタートは前が詰まってちょっと遅れましたが、速い段階で前のクルマを抜けたのはよかった。これで2位とのポイントも開いたので、あとは手堅く行きたいと思っています。
GT4クラス 1位 #71 澤 龍之介選手
昨日、ちょっと濡れた路面で38 秒1が出たので、レコードを更新できれば良いなと思っていましたが、まさかあんなタイムが出るとは思いませんでした。もう心の中でガッツポーズです(笑)。前の周で36 秒3 が出たので、よし行こうって狙った結果です。ただプッシュし続けたせいで後半はタイヤがタレて、最後は38 秒にまで落ちてしまったのが残念ですね。次はタイムを出しつつ、ペースを落とさないようにタイヤマネージメントをして優勝したいです。

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