Porsche Sprint Challenge Japan

2022 第5戦(富士) 決勝レポート

第5戦 決勝レース:
時間 12:28 スタート/天候: 晴/路面 :ドライ/気温 :27℃/路面温度 :36℃

第5戦決勝レースは、序盤から荒れた展開となった。フォーメーションラップ開始時、GT3-IIクラスで21番手グリッドの#76 高木啓一郎が一時エンジンを始動できず、グリッド上に取り残され、再始動にこぎ着けたが最後方からのスタートを余儀なくされた。

各車がフォーメーションの隊列を整えてストレートをゆっくり駆け上がってくると、コントロールラインのシグナル点灯がレッドからグリーンに変わり、決勝レースがスタート。1コーナーを回って5番手スタートの#78 七ツ矢孝と6 番手スタートの#84Masa TAGA が激しいサイド・バイ・サイドを演じ、前者が2コーナーでコースアウト。そのすぐ後ろにいた#38 AARON MAYと#15神取彦一郎が、直後のコカ・コーラコーナーで接触し、右に避けた後続の#36 TETSUO OGINOも巻き込まれてしまう。このオープニングラップのアクシデントでセーフティカー導入によるフルコース・コーションとなった。#38 AARONMAYと#36 TETSUO OGINOはリタイア。#15 神取彦一郎はピットに戻るが右フロントの足まわりのダメージを確認したことでリスタート後にDNFを選択。ハーフスピンから何とかコース復帰した#78 七ツ矢孝は最後尾よりレースを継続した。

2 ラップのセーフティカー先導の後、残り7ラップでレースは再スタート。この時点でのトップ3は、フロントローからスタートした#62KUMA、グリッド上でその背後にいた#10MOTOKI TAKAMI、さらにポールスタートの#99KEN YAMAMOTOというオーダーで、4位の#16 岸本裕之が#84Masa TAGAを抑える展開となる。

4ラップ目、ダンロップコーナーで#10MOTOKI TAKAMIが#62KUMAのインを突いてトップに立つ。最終コーナーから立ち上がって#62KUMAはストレートでスリップストリームから逆襲を狙うが、逆に1コーナーで#99KEN YAMAMOTOにインから逆転を許す。2位の座を得た#99KEN YAMAMOTOはこの5ラップ目をファステストとして丁寧にまとめ、中盤もチャージの手を緩めず、一時は2秒近くあったトップ#10MOTOKI TAKAMIとの差を0.291秒にまで詰める。

トップから約6秒のギャップを挟んで展開した3位争いは、7ラップ目の100R入口で#16 の岸本裕之が#62KUMAのインを見事に刺してオーバーテイクを成功させた。だがレース終盤、ビデオ判定により#62KUMAと#10MOTOKI TAKAMIがスタート時にフライングを犯したと裁定され、30秒加算のペナルティが課された。かくして1位#99KEN YAMAMOTO、2位#16 岸本裕之、3位MasaTAGAという繰り上がりオーダーでチェッカーフラッグとなった。

またGT3-IIクラスでは、予選でタイムが伸びず24番手スタートの#33 オオタユウキが、前方グループの混乱を利してスタート直後に16番手にジャンプアップ。レース中盤以降に1分46秒台を連発し、GT3-Iクラスの中位グループを追撃するが、最終ラップを前にセクション3で前走車に衝突したため、競技結果に30秒加算のペナルティ。代わって#26 佐藤俊介がGT3-IIクラスを制した。

GT4クラスの#71 山本聖渚は安定したペースを刻み、上位クラス数台を上回るフィニッシュとなった。

第5戦 ドライバーコメント

#99 KEN YAMAMOTO選手
「リスタートしたら早いタイミングで前に出ようと。だから#62KUMA選手に4ラップ目の1コーナーで仕掛けたのは、その前からずっと意識していました。その後も#10MOTOKI TAKAMI選手に徐々に追いつきつつあったけど、無線で先頭がペナルティと聞いたので、無理のないペースに切り替えました」
#66 荻原秀樹選手
「抑えている訳じゃないですが、キレがなかったかもしれないです、我ながら。今は自分の走り方を、人から聞いたり教わったりしたことを、色々と試して変えているところなんです。もっと安定して走れるようになるために。でも次戦はもうちょっと、自分の感覚的なところも活かして走りたい」
#33 オオタユウキ選手
「100Rで前の車の左サイドに当ててしまい、30秒加算となってしまいました。自分でかなり乗れている感覚だったので熱くなり過ぎていたのかも。今となって分かることですけど、クラスも違うのに残り1周なのに、なぜあそこまで追い込んだか。クラス優勝を獲れたかもしれない時に勿体ないことをしました」

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