Porsche Sprint Challenge Japan

2022 第6戦(富士) 決勝レポート

第6戦 決勝レース:
時間 15:23 スタート/天候: 晴/路面 :ドライ/気温 :26℃/路面温度 :36℃

前戦と同日に行われた第6戦には25台が出走。ポールポジションは前戦のウィナーでレース中にファステストを記録した#99KENYAMAMOTOで、フロントローには前戦の雪辱を期す#10MOTOKITAKAMIが、そしてGT3-IIクラス最前線グリッドには全体の8 番手で#33 オオタユウキが並んだ。上位10台は、先のレースでバトルでの消耗を抑え、自身のファステストラップを伸ばした選手らが数多く並んだ。

この日、2度目のローリングスタートの火ぶたが15:23に切られた。中団グループの数台が横一列になりながら、1-2コーナーさらにコカ・コーラコーナーへと抜けていく。だが300R手前で#44HISATEAに#78 七ツ屋孝がアウト側から接触、巻き込むように姿勢を崩した#78 が横転するクラッシュが起きた。このクラッシュは後にレーシングアクシデントと判断されたものの、続くダンロップコーナーから13コーナーにかけて3台が立て続けに接触、2台がリタイアを余儀なくされ、レース中断の赤旗が振られた。各車ともグリッドに再整列となり、15:45が再スタート5分前となる進行がアナウンスされた。

セーフティカーによる3ラップの先導を挟んだ後に、ストレート上でグリーンフラッグが振られ、5ラップ目からレースが再開された。1コーナーの進入でリーダーの#99KEN YAMAMOTOに対し、#10MOTOKI TAKAMIが詰め寄った。少し離れて3位#16 岸本裕之、4位#27 眞野壮一郎、5位#92RASSET、そして6位の#33 オオタユウキに7位#62KUMA までが、トップから10秒差に収まっていた。

5ラップ目をコンプリートして6ラップ目を迎えたストレートで、最終コーナーから積極的に仕掛けた#10MOTOKI TAKAMIが、前を行く#99KEN YAMAMOTOのスリップストリームに入った。#99KEN YAMAMOTOもブロックラインをとるが、アウト側から#10MOTOKITAKAMIがレイトブレーキングで仕掛け、1コーナーの立ち上がりでアウトにややはらむがもちこたたまま、2コーナーで#99KEN YAMAMOTOを抑えてトップに立った。すかさず#99KEN YAMAMOTOが追撃態勢をとるが、この日を通じて車のセッティングをまとめ上げた#10 MOTOKI TAKAMIに、最終コーナーからストレートにかけてコンマ数秒づつ離される展開となる。#10MOTOKITAKAMIはファイナルラップまでに2.2秒以上の差を稼ぎ、そのままリードを守り切って前戦の雪辱となるチェッカーを受けた。

セカンドグループには意外な幕切れが訪れた。#27 眞野壮一郎を7ラップ目にかわした#92RASSETが、3位を走る#16 岸本裕之と僅差でポジション争いをしていたが、最終ラップのコカ・コーラコーナーでラインが交錯して接触、2台とも大きく順位を落としてしまう。代わって全体3位でチェッカーをくぐったのは、同時にGT3-IIクラス優勝をも果たした#33オオタユウキ。続いて総合順位で4位に入った#62KUMAも、GT3-Iクラス3位という嬉しいポディウム・フィニッシュを果たした。

GT4クラスの#71 山本聖渚はGT3両クラスの後列を捉えつつ、1分50秒強から49秒台へと小刻みだが尻上がりにラップタイムを更新し、この日の有終の美を飾った。また前戦で不本意なリタイアにより最後列からスタートした#15神取彦一郎と#36TETSUOOGINOは、それぞれ23番手から9位、24番手から11位と、ベテランらしい巧みな走りで10数台抜きのジャンプアップを演じてみせた。

第6戦 ドライバーコメント

#10 MOTOKI TAKAMI選手
「赤旗中断されてグリッドに再整列している間は、リスタートがどうなるか、あと何周レースが残っているか、前戦で不慣れなローリングスタートで失敗した分、気持ちを切り替えていました。セーフティカー先導の間も、タイヤを冷やさないよう熱を入れるのに集中して、早めに勝負に出ることを考えていました」
#71 山本聖渚選手
「最後のレースはいいイメージで終えられました。ケイマンGT4CSにも慣れてきたのですが自分の癖で、車に慣れてくると色々と考え過ぎたり逆に攻め過ぎて、遅くなっている。例えばブレーキングを遅らせ過ぎて、最短距離で止まれるタイミングより奥で踏む分、結果としてアンダーステアが出ているとか。車に負担をかけない走りがようやくできてきた気がします」
#33 オオタユウキ選手
「ぼくだけじゃないようですが、今日は浮き沈みの激しい一日でした。結果として前戦で逃したクラス優勝。前戦の疲れも残っているのに今回のレース終盤ではもうタイヤがタレてきて、後続の#62KUMA 選手も速くて、大変でしたよ。とにかく立ち上がり加速で少しでも稼いで、インに飛び込ませづらいブロックラインを考えて。そうやって最後まで諦めずに走ったら、まさかの3 位とクラス優勝。モータースポーツの面白さを実感しましたね」

SNS

ポルシェジャパンでは、PCCJ/PSCJの熱戦の模様を、「モータースポーツジャパン」アカウントにて配信しております。ぜひ、フォローしていただき、年間を通して繰り広げられるドラマにご注目ください。

Contact

ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)事務局

〒259-0157 神奈川県足柄上郡中井町境405(コックス株式会社 内)

電話:0465-80-3808 FAX: 0465-80-1202

受付時間: 10:00~18:00(土・日・祝日・夏季・年末年始を除く)

上記時間外についてはメールにてお問い合わせください

E-mail:pccj@cox.co.jp