Porsche GT3 Cup Challenge Japan(GT3CC)第5戦の決勝レースが、8月25日、予定より約30分遅れの17時29分から行われた。夏の太陽は傾いたものの、鈴鹿サーキットの熱気はいっこうに冷める気配はない。
ローリングスタートにより戦いの火蓋が切られたレースは、ポールポジションの#98 IKARIがトップのポジションを守ったまま1コーナーへ。そしてすぐさま、#5 仲尾恵史との激しい首位争いが始まる。ダンロップコーナーで#98 IKARIの背後に迫った#5 仲尾は、コーナーごとに差を詰め、まさにテール・トゥ・ノーズのバトルに。#98 IKARIはオープニングラップこそ#5 仲尾を抑えることに成功したが、2周目に入ると#5 仲尾の揺さぶりは激しさを増し、コーナーによっては横に並ばれる場面も。そして130Rコーナーを過ぎたところで#5 仲尾が#98 IKARIをオーバーテイクし、#5 仲尾はついにトップに躍り出た。
ここから#5 仲尾が#98 IKARIとの差を広げるかと思われたが、2位の#98 IKARIが食らいつき、トップ争いは新たな局面を迎えた。#5 仲尾はフロントタイヤにフラットスポットをつくり、ときおりブレーキング時にタイヤスモークを上げるが、それでも巧みに#98 IKARIの動きを抑え続ける。接近戦はそのまま最終ラップまでもつれたが、#5 仲尾はトップを守り抜き、トップでチェッカードフラッグ受けた。これで#5 仲尾は、今シーズン開幕5連勝となる。
一方、2台の後ろでは、#63 長島重登、#15 神取彦一郎、#33 TETSUO OGINO、#2 北井 武の4台が3位争いを繰り広げていたが、9周目に#15 神取が3位を奪い、そのまま逃げ切る形で勝負がついた。カップクラス カテゴリーIIは、総合6番手のポジションを守った#2 北井が優勝し、第2戦以降の4連勝。カップクラス カテゴリーIIIは#11 武富朝一が14位で完走し、クラス優勝を手に入れている。
GT3CCはこの鈴鹿でシーズンを折り返し、あとはツインリンクもてぎと富士スピードウェイの2ラウンドを残すだけとなった。次戦第6-7戦は、9月9日、1デイレースとして行われる。
ずっとバトルが続いたレースでした。2周目の130Rの先でIKARIさんを抜いたまでは良かったのですが、そのあとタイヤにフラットスポットができてしまい、コーナーで思うように止まりませんでした。そんな状態でIKARIさんが後ろから迫ってきたので、ずっとドキドキしていましたが、最後まで何とか持ちこたえました。
2位表彰台ですが、悔しいですね。序盤に仲尾さんに抜かれる予定はなかったんですけどね……。そのあとは仲尾さんを追いかける展開でしたが、最後まで紳士的なバトルができたのは楽しかった。この時間、西日で前が見えないというのは初めての経験でした。次はスモークバイザーを用意しないとね(笑)
4年ぶりの鈴鹿でしたが、事前に1日しか練習できなかったので、走り始めはボロボロでした(笑) でも、予選では2分10秒台が出て、もう一息というところですね。決勝では長島さんを追いかけながらOGINOさんを抑える時間が長かったのですが、長島さんをオーバーテイクしたら前に誰もいなくて(笑) 3位表彰台が獲得できてとてもうれしいです。
レース前の目標は、カップクラス カテゴリーIIで優勝し、総合で予選のポジションを守ることでしたが、実際、そのとおりになりうれしいです。これまでは前を走るマシンに惑わされて、思い切りバトルした結果、後半にタイヤがもたないということがありましたが、今回は落ち着いて自分の走りができ、この結果につながったと思います。
前回の富士はオープンクラスで、サスペンションも柔らかかったのですが、今回はカップクラス カテゴリーIIIに変えて硬い足まわりになり、はじめのうちは全然曲がらず、2分24秒台に沈んでいました。でも、走るたびにタイムが上がり、最終的には2分18秒台に入ったので、この調子で腕を磨き、来年はカップクラス カテゴリーIIで参戦したいと思います。
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