MAGAZINE

Life with PORSCHE

あなたの知らない、ポルシェの話。

欲張りな家族を
のせた箱舟。

「私から見た、スポーツツーリスモ」

息子の十歳の誕生日に合わせて、我が家のガレージにパナメーラを迎えた。

「お母さん、パナメーラは大きいね。なんだかボートみたい。かっこいい」

「ここが僕の席。パナメーラの席は王様の席みたいでかっこいい」。パナメーラを気に入った息子は、どこへ行くにもパナメーラの助手席に乗りたがった。

「今まで後部座席しか乗らなかったのに、この子はどうしちゃったのかしら」と驚いた。

普段、自分用のクルマを運転している夫も、パナメーラには興味津津だった。

「次の日曜日はみんなで山に行こうよ。パナメーラは大きいから荷物がたくさん載るね」

アウトドア好きの息子はピクニックや釣りが大好きだった。

「パナメーラで山ね……」。都会を颯爽と走るパナメーラの姿は想像できたが、急カーブだらけの山の道路は、まだ一度も試したことがなかった。でも楽しそう。

あらゆる道で最高の性能を発揮する、パナメーラの高性能なパワーユニットと4WDシステムを楽しむ良い機会かもしれない。搭載されたポルシェコネクトのオンラインナビゲーションも試してみよう。

「いいわね。荷物をたくさん積んで、みんなで山に行こう」。私は息子と約束をした。

よく晴れた日の休日、釣り道具やピクニックセットを積んで、パナメーラで山へと向かった。もちろん助手席には息子が座り、私が運転して、夫はゆったりとした後部座席でくつろいだ。

直線道路では、なめらかに走るサルーンとして、これ以上の快適さは無いと思わせるパナメーラだったが、峠の山道に入ると、最高のスポーツツーリスモの片鱗を見せ始めた。

連続するカーブに対して、ドライビングのアシスタンスシステムが発揮され、スポーツカーとしての最適な走りをしながらも、常に安心と快適が損なわれないバランス。これが最新のポルシェかと感動を覚える私。

「スポーツカーの楽しみがありながら、快適でラグジュアリーなのがパナメーラだね」と夫が言った。「うん、女性でも安心して運転できるわ」と私は答えた。

私たちは、山深い渓流に近いキャンプ場にパナメーラを停め、一日中、釣りとピクニックをたっぷりと楽しんだ。

「帰り道のドライブも楽しみ!」と息子が言うと「帰りは僕が運転しよう。いいかな?」と夫が言った。

夫はずっと運転したくてうずうずしていたらしい。

「もちろんよ。パナメーラってやっぱりいいわ。全然疲れないの。運転していると、大きさは全然気にならないのよ」。

私は夫の運転するパナメーラの後部座席に座って帰路に着いた。夫は「いいなー、この感じ」と無邪気な子どものようにつぶやきながら運転を楽しんでいた。

パナメーラは、紛れもないスポーツカーでありながら、それこそボートに乗っているような快適性を備えた、家族で楽しめる新しいクルマ。

助手席の息子はすやすやと寝息を立てていた。

Words:松浦弥太郎 / Yataro Matsuura

Life with PORSCHE

ドキュメンタリー

Episode 3 「歓びが生まれる場所」

三つ目のエピソードに登場するのは、センスあふれるライフスタイルで人気のモデル、滝沢眞規子さんです。3児の母でもある滝沢さんは18年来のポルシェオーナー。変化してゆくすべての生活にフィットする。そして、移動する時間を喜びに変えるクルマ。そう話す滝沢さんのポルシェへの想いとは…。

STORYTELLER

松浦弥太郎 / Yataro Matsuura
「くらしのきほん」主宰 / 文筆家
2005年から「暮しの手帖」編集長を9年間務め、2015年7月にウェブメディア「くらしのきほん」を立ち上げる。2017年、(株)おいしい健康・共同CEOに就任。「正直、親切、笑顔、今日もていねいに」を信条とし、暮らしや仕事における、たのしさや豊かさ、学びについての執筆や活動を続ける。著書多数。雑誌連載、ラジオ出演、講演会を行う。中目黒のセレクトブックストア「COW BOOKS」代表でもある。

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