MAGAZINE

Life with PORSCHE

あなたの知らない、ポルシェの話。

未来を切り拓くポルシェ。

最高のスポーツカーへの飽くなき挑戦。

四十代の終わり。長年勤めた会社を辞め、世界一周の旅に出た。期間は一年。

身に余るポジションを与えられ、高収入を約束され、何一つ不満のない会社生活になぜ見切りをつけたのか。そんな疑問が知人友人から寄せられた。僕はこう答えた。

「毎日がワクワクしなくなったんだ……」。

努力と夢中は大違い。どちらも大事だが、努力とは定めた目標への歩みでしかなく、夢中とは物事を忘れるほどに熱中すること。努力には目標以上の成果はありえない。しかし、計り知れない無限が夢中にはある。

ある日僕は、本来、夢中型だった自分が、いつしか努力型の人間になってしまっていることに気がついた。

人生に夢中になる。

今回の旅をきっかけに、そんな自分に立ち返りたい。なぜならどんなに歳をとっても、いつも新しい自分でありたいし、ワクワクする毎日を取り戻したいからだ。

自分を決して完成させようとせずに、なにひとつ失うことを恐れずに、あらゆる変化を受け入れる勇気を持つこと。チャレンジを繰り返し、もっと自分自身のイノベーションを楽しむべきだと思った。

そんな決意をさせたのは、愛車のポルシェという存在が大きい。

「小型で軽量、そしてエネルギー効率に優れたスポーツカー」。

創業以来70年経た今も変わらぬ信念がここにある。常に常識に対し果敢に挑戦し、スポーツカーとしての未来を、革新的に切り拓く道を歩んでいるポルシェ。今日も明日も一歩一歩と。

1948年、木造の小さな工房で誕生したポルシェ356は、今、ポルシェ初の4ドアEVパワートレインを載せたスポーツカー「タイカン」へと進化を遂げた。さらに、ポルシェは、電気自動車における、最新で最高のスポーツカーの追求という、新しいカーライフの実現のために未来への道を歩み続けている。

「これでいい」ではなく、「もっと新しいチャレンジを」と、ステアリングを握るたびに、ポルシェは僕に語りかけてくる。「最新の自分が最高の自分であれ」とも。

さて、世界一周旅行は、ユーラシア大陸を横断し、ヨーロッパを堪能し、アメリカ大陸を巡る西廻りにしようか、それとも、アメリカ大陸を存分に楽しんで、ヨーロッパ、アジアと渡る東廻りにしようか。そのすべては一歩から始まる。

未来を切り拓け。ポルシェという友だちが、僕の旅にエールを送ってくれている。

Words:松浦弥太郎 / Yataro Matsuura

STORYTELLER

松浦弥太郎 / Yataro Matsuura
「くらしのきほん」主宰 / 文筆家
2005年から「暮しの手帖」編集長を9年間務め、2015年7月にウェブメディア「くらしのきほん」を立ち上げる。2017年、(株)おいしい健康・共同CEOに就任。「正直、親切、笑顔、今日もていねいに」を信条とし、暮らしや仕事における、たのしさや豊かさ、学びについての執筆や活動を続ける。著書多数。雑誌連載、ラジオ出演、講演会を行う。中目黒のセレクトブックストア「COW BOOKS」代表でもある。

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